この日、中井駅で出会ったカレー
こんにちは、西武線カレーマップです。
西武線沿線にも、まだまだ知られていない魅力的なカレー店があります。
美味しいカツカレーや牛すじカレーが有名なお店と聞くと、それだけで子供心をくすぐられますよね。本日は、そんな大人も思わずワクワクしてしまう一軒をご紹介します。
西武新宿線・中井駅から徒歩14分。東京メトロ東西線の落合駅からは徒歩6分ほど。
閑静な住宅街を歩いた先に、思わず足を止めてしまうカレー店「カンカンカレー」です。

大通りから少し離れた住宅街を歩いていくと、ポップで可愛らしいロゴが目に入ります。
2024年5月7日にオープンした、まだ新しいカレー店です。
ですが、このお店には少し特別な背景があります。
その話をする前に、まずはこの街のことを少しだけ。
ちょいスパ:中井の街が育む「職人の誇り」
西武新宿線の中井駅周辺は、神田川の水を活かした染色業で発展した「染物のまち」として知られています。江戸時代から続く染色文化は今も受け継がれ、地域の工房や職人の活動が静かな住宅街の中に息づいています。
毎年2月には、川沿いや街なかに染め物を展示するイベント「染の小道」も開催され、色とりどりの反物が街を彩ります。新宿からほど近い場所にありながら、どこか落ち着いた空気が流れる中井の街。そんな穏やかな住宅街を歩いていると、ふとカレーの香りに誘われるように現れる一軒のお店があります。それが、今回訪れた「カンカンカレー」です。この街には、「良いものを守り抜く」という静かな情熱が流れているのかもしれません。
神田川沿いに広がる中井の街は、かつて「染物のまち」として栄えた地域です。
今でも職人の工房が点在し、手仕事の文化を大切にする空気がこの街には残っています。
そんな歴史を感じさせる住宅街の中に誕生したのが、今回訪れた 「カンカンカレー」 。
実はこちらのお店、かつて世田谷・代沢で熱狂的なファンを持ち、2017年に惜しまれつつ閉店した名店「ゴッホ」の味を継承しています。
店主さんはその味に惚れ込み、レシピを受け継ぎ、この地で新たな灯をともしました。
西武線沿線で、伝説の味の系譜に出会える。
そんな特別な一皿を求めて、今回お店を訪ねてみました。
ちょいスパ:伝説の味「ゴッホ」と、その系譜
かつて世田谷・池ノ上にあった「ゴッホ」は、著名人やカレー通がこぞって通い、メディアでは「取材拒否の店」としても知られた伝説的な名店だったそうです。
最大の特徴は、数日かけてじっくり熟成された漆黒の欧風ルウ。野菜の甘みと牛すじの旨みが凝縮された濃厚なコクの後に、計算し尽くされたスパイスの刺激が追いかけてくる――そんな一皿は、まさに「芸術」と呼びたくなる存在だったのかもしれません。さらに、揚げた後にルウで煮込むカツところも特徴で、ルウを吸い込みながらもサクサク感を残すという、なんとも不思議な魅力があったそうです。
2017年の閉店によって一度は失われたこの味ですが、その熱狂的なファンだった現店主さんが、マスターから直接レシピや寸胴鍋を譲り受け、現在の「カンカンカレー」として復活させたようです。時代を超えて愛される“魂のレシピ”が、いま再び西武線沿線で味わえる。そう思うと、この一皿の見え方も少し変わってきます。
この記事でわかること
- 伝説の名店「ゴッホ」の味を受け継いだ牛すじカレーの味わい
- 【実体験】子供連れでも入りやすい、お子様フレンドリーな店内の雰囲気
- 【西武線カレーマップ視点】煮込んでもサクサク感が残る「カンカツ」の面白さ
子供から大人まで、心をつかむ「ミルキー」な優しさ
店内はカウンター6席とテーブル2席の、コンパクトながら清潔感のある空間。
厨房からはカツを揚げる心地よい音が響いてきて、注文を待つ時間まで楽しく感じられます。


メニューを確認して印象に残ったのは、お子様用の辛さ「ミルキー」があったこと。
近くには小学校もあり、店主さんの「大人から子供まで楽しんでほしい」という温かな気持ちが、このオーダー設定に表れているように思いました。
実際、取材中にもお子様連れのお母様が来店され、店主さんが慣れた手つきでお子様向けにカレーを準備する光景に、心が和みました。
今回は、看板の「カンカツカレー(¥1,600)」の普通盛り、辛さは「ボチカリ」を選択。
さらに、テーブルオーダーに「なす ¥200」と書かれた白色の紙オーダーが気になり……なすもトッピングして注文することにしました。

牛すじのコクとトマトが踊るカンカンカレー
まずはお通しのコンソメスープから。


ブロッコリーの風味が効いていて、美味しいスープです。
冷えた身体を温めながら、カンカツの揚がる音を聞いていると、自然と期待も高まってきます。
10分ほどで、カンカツカレーが運ばれてきました🍛

粒立ちが見える赤褐色の濃厚なルーが、揚げたてのカツを優しく包み込み、力強い一皿を形作っています。
そこに添えられた素揚げナスの深紫と、天盛りにされた針生姜の白が鮮やかな対比を描き、重厚さの中にどこか洗練された美しさも感じさせます。
白いお皿の上で、カンカツカレーのコントラストはなんとも楽しげ。
まるで「早く食べて」とこちらを待っているようでした😊
それでは、いただきます。

牛すじの濃厚な旨味がベースにありつつ、トマトの爽やかな酸味が後味を軽やかにしてくれます。
脂分が控えめで、スパイスの刺激はあるのに「するする」と胃袋に吸い込まれていく……まさにルーの魔法を感じる一皿です。
【西武線カレーマップ視点】煮込んでもサクサク感が残る「カンカツ」
そしてカンカツは、噂通り、煮込んでいてもサクサク感が感じられます。

むしろ、熱々のルーをまとわせることで、サクサク感が減らないようにしているのではないか――そんなふうに感じるほどでした。
お肉自体にもスパイスの味わいがあり、ルーの旨味・酸味・スパイス感をさらに引き立ててくれます。
カンカツカレーは、ルーとカツの二重奏にとどまらない、驚きの仕掛けを含んだ多重奏のようなカレー。そんな印象を受けました。
さらに、揚げたてのなすの誘惑も素晴らしいです。

素揚げのナスはとろりと甘く、これは正解のトッピング。
添えられた生姜のスライスが合間にお口をリセットしてくれるので、重たさを感じずにどんどん食べ進められます。
あまりに美味しくて、ご飯もどんどん進み、「ルーちょい増し(¥100)」にしておけばよかったと本気で後悔しました。
カレーとコーヒー、そして明日への活力を養うお店でした
食後の楽しみは、店主厳選のブレンドコーヒー。
スパイスで火照った舌を、深い香りが優しく鎮めてくれます。
カレーを注文するとコーヒーが割引になるサービスにも、食後の余韻まで楽しんでほしいというおもてなしの心を感じました。
長く継承されてほしいカレーを体験したい方。
美味しいカレーを食べたい!とお子さんにねだられた方。
そんな方は、ぜひカンカンカレーを訪れてみてください。
食べ終わる頃には、お腹も心も、明日へのエネルギーで満たされているはずです。
ごちそうさまでした。
店舗情報
| 店名 | カンカンカレー |
|---|---|
| 住所 | 東京都中野区東中野5-9-1 シャローム東中野 104 |
| アクセス | 西武新宿線「中井駅」 南口より徒歩13分 ※JR総武線・都営大江戸線「東中野駅」、東京メトロ東西線「落合駅」からもそれぞれ徒歩5分です。 |
| 営業時間 | 11:30~19:00 |
| 定休日 | 不定休(基本的に土日祝はお休みですが、SNSで告知される場合があります) |
| インターネット情報 | Instagram (@kankancurry) |
※リンク先の情報は変更される可能性があります。最新情報はSNSなどでご確認ください
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